大会ルールが曖昧なまま当日を迎えると、現場でルール解釈の揉め事が起きる。「接続が切れたら再試合できるのか?」「遅刻したらどうなるのか?」——これらが文書化されていないと、その場での判断を迫られ、参加者からの不満が生まれやすい。

このページでは、e-sports大会のルール文書に盛り込むべき必須項目を整理する。

1. ルール文書の基本構成

参加資格

誰が参加できるかを明記する。年齢制限・地域制限・ランク制限など。

例:「本大会は日本国内在住の方を対象とします。ランク制限はなし。」
使用バージョン・設定

ゲームのバージョン、キャラクター・マップ使用禁止設定などを明記する。パッチ当日に変更があった場合の対応も書いておく。

例:「大会開催日時点の最新バージョンを使用。パッチ当日に重大な仕様変更があった場合、運営判断で前バージョン設定を使用する場合があります。」
フォーマット

トーナメント形式・試合本数(BO1/BO3/BO5)・ステージ数を明記する。

例:「予選:シングルエリミネーション、全試合BO1。決勝のみBO3。」
チェックイン・遅刻

開始前のチェックイン方法と、時間内にチェックインしなかった場合の処置を明記する。

例:「試合開始予定時刻から10分以内に対戦ロビーに入室しない場合、不戦敗とします。」
接続切れ・ゲームクラッシュ

試合中に接続が切れた場合の対応を明記する。ゲームタイトルによって再試合できるかどうかが異なる。

例:「試合開始から3分以内の接続切れは再試合を認めます。3分以降は試合を継続し、結果をそのまま採用します。」
不正行為・BANポリシー

チート・マクロ・BANアカウント使用等の禁止事項と、発覚した場合の処置を明記する。

例:「不正行為が確認された場合、即時失格・以降の参加禁止とします。運営の判断を最終決定とします。」
スコア報告方法

誰がどこにどの形式でスコアを報告するかを明記する。

例:「試合終了後、勝者はリザルト画面のスクリーンショットを#スコア報告チャンネルに投稿してください。」
運営最終決定権

ルールに明記されていない事態が起きた場合、運営の判断が最終決定であることを明記する。これがないと参加者がルールの解釈を争い始める。

例:「本ルールに記載のない事態が発生した場合、運営スタッフの判断を最終決定とします。」

2. よくある「ルールの穴」

ルールを作ったあとに以下のシナリオで動作確認する。

これらを事前に議論してルールに追記するか、「運営最終決定」の範囲として明示しておく。

原則:ルールは「何が起きたら誰がどう判断するか」を明確にするもの。曖昧な言葉(「場合によっては」「適切に対応」など)は使わない。

3. 公開タイミング

ルール文書は参加受付開始と同時に公開する。参加後に「こんなルールは知らなかった」と言われないためだ。変更が必要になった場合は、変更日時と変更内容を履歴として残す。

revideについて

revideはe-sports大会運営を楽にするツールを作る任意団体です。ルールテンプレートや進行支援ツールへの関心がある方は参加ページからどうぞ。