OBSは多機能な分、設定項目が多く「何をどう設定すればいいかわからない」という配信担当は多い。特に大会配信は個人配信と違い、複数のゲーム画面を切り替えたり、実況・解説マイクを管理したりと要件が増える。
このページでは、e-sports大会配信に特化した最低限の設定を解説する。
1. 出力設定(解像度・フレームレート)
まず「設定 → 映像」で出力解像度とFPSを決める。大会配信では以下を基準にする。
| 項目 | 推奨値 | 備考 |
|---|---|---|
| 基本解像度 | 1920×1080 | ゲーム側の解像度に合わせる |
| 出力解像度 | 1280×720 | 回線が細い場合は720pに下げる |
| FPS | 60 | FPSゲームは60必須、それ以外は30でも可 |
注意:出力解像度を上げるほどビットレートが必要になる。回線のアップロード速度が不安定な会場では1080pではなく720pを優先する。
2. エンコード設定(ビットレート・エンコーダ)
「設定 → 出力 → 配信」で設定する。
| 項目 | 推奨値 | 備考 |
|---|---|---|
| エンコーダ | NVENC / x264 | GPU搭載PCならNVENC、なければx264 |
| ビットレート | 4000〜6000 kbps | 720p/60fpsなら4000、1080p/60fpsなら6000 |
| キーフレーム間隔 | 2 | YouTube/Twitchともに2秒推奨 |
| プリセット | Quality / medium | 高負荷ならfasterに落とす |
x264を使う場合はCPU使用率に注意する。プリセットをveryfastにするとCPU負荷が下がる代わりに画質も落ちる。ゲームのキャプチャと同時に動かすので、CPU使用率が70%を超えないよう調整する。
3. 音声設定
大会配信でありがちなのが「ゲーム音はあるのに実況の声が聞こえない」「実況の声が大きすぎてゲーム音が消える」といった問題。以下を確認する。
- 「設定 → 音声」でサンプルレートを
48kHzに設定する - ゲームキャプチャの音量を60〜70%に下げてマイクとバランスを取る
- マイクにノイズ抑制フィルタ(RNNoise)を追加する
- 複数人実況の場合はミキサーで各マイクのレベルを事前に調整する
音量のチェック方法
OBSのオーディオミキサー上で、ゲーム音が-20dB〜-14dB、マイクが-12dB〜-6dBになるよう調整するのを目安にする。実際の配信画面で確認できる「統計」ウィンドウも開いておくといい。
4. 遅延対策
YouTubeやTwitchの通常配信は10〜30秒の遅延がある。大会配信では「視聴者が先にネタバレを見て実況者に伝える」問題が起きやすい。
- YouTube Liveは「超低遅延」モードを選択する(3〜5秒程度まで下がる)
- Twitchも「低遅延モード」を有効化する
- 観戦席(Discord等)は配信よりゲーム本体を直接共有するほうが安全
5. 本番前の最終確認
設定後、必ずテスト録画(配信でなく録画)で30秒確認する。
- 映像が正常に映っているか
- ゲーム音・マイク音が両方入っているか
- フレームドロップが出ていないか(統計ウィンドウで確認)
- CPU/GPU使用率が許容範囲内か
revideのeZroについて
上記のOBS設定は「最低限知っておくべきこと」ですが、毎回この設定をゼロからやるのは手間です。revideでは、こういった配信準備の複雑さをブラウザ1つで解決するeZroを開発中です。OBSとの連携機能も含め、準備時間を大幅に短縮することを目指しています。