配信中に映像が止まる、カクつく、画質が急に落ちる。これらの原因の多くはPCのスペック不足ではなく「回線速度(特に上りの帯域)」にあります。eスポーツ大会という失敗が許されない現場で、どれくらいの速度が必要なのかを整理します。
1. 重要なのは「ダウンロード」ではなく「アップロード」
普段のネット利用では下り(ダウンロード)が重要ですが、配信は自分のPCからサーバーへデータを送る作業のため、上り(アップロード)速度がすべてを決めます。
2. 解像度別・必要なビットレートの目安
OBSで設定する「映像ビットレート」に対して、回線速度にはその1.5倍〜2倍の余剰(バッファ)が必要です。
1080p / 60fps(高画質配信)
- 推奨ビットレート:6,000kbps 〜 8,000kbps
- 必要な上り実測値:20Mbps以上(安定して)
720p / 60fps(標準的・安定重視)
- 推奨ビットレート:3,500kbps 〜 5,000kbps
- 必要な上り実測値:10Mbps以上(安定して)
ポイント:スピードテストで「瞬間的に100Mbps出た」ことよりも、「常に20Mbpsを下回らない」安定性が重要です。
3. 速度を安定させるための鉄則
必ず有線LAN(イーサネット)を使う
Wi-Fiは周囲の電波干渉を受けやすく、ジッター(速度の揺れ)が発生します。大会配信を行うなら、数メートルのLANケーブルを引いてでも有線接続にすべきです。
IPv6 (IPoE) 接続を活用する
夜間に極端に速度が落ちる場合は、従来のIPv4接続(PPPoE)が混雑している可能性があります。プロバイダのIPv6オプションを利用することで、混雑を避けた通信が可能になります。
家族や同居人の利用状況に注意
同じルーターを使って他の誰かが大容量のファイルをダウンロードしたり、4K動画を視聴したりすると、上り帯域が圧迫されることがあります。
4. 配信中に「ドロップフレーム」が起きたら
OBSの右下に表示される「ドロップフレーム(ネットワーク)」が赤くなった場合、回線がビットレートを処理しきれていません。その際の応急処置は以下の通りです。
- ビットレートを下げる:6000を4000に落とす。
- 「ネットワークの最適化」を有効にする:OBSの設定→詳細にある項目です。
- 動的ビットレートを有効にする:回線状況に合わせて自動で画質を調整し、配信停止を防ぎます。
まとめ
「上り実測20Mbps以上、有線接続」が、1080p60fps配信の最低限のスタートラインです。本番前に必ず、配信する時間帯と同じタイミングでスピードテストを行い、安定性を確認しておきましょう。
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回線トラブルは予測が難しいものです。revideでは、万が一の回線断時にも配信を維持できるようなクラウドバックアップ機能や、ビットレートの監視・最適化を自動で行うeZroを開発しています。安定した配信を、より手軽に提供します。